AHEADシリーズ完結!

ついに川上稔著作のライトノベル終わりのクロニクルが全7巻で完結しました。
7巻と言っても14冊あります(汗。

とにかくこのシリーズ、設定量が尋常じゃありません(この作者自体、ですね)。

シリーズの概要としては、1巻(上)の紹介文を引用すると、

かつて世界は、平行して存在する10個の概念世界と戦闘を繰り広げていた。その戦争に勝利し、全てが隠蔽されてから60年……。
高校生の佐山御言は祖父の死後、突然巨大企業IAIより呼び出しを受ける。そして、この世界がマイナス概念の加速により滅びの方向へ進みつつあること。それを防ぐには、各異世界の生き残り達と交渉し、10の概念の解放しなければならないことを伝えられる。
かくして、佐山は多くの遺恨を残した概念戦争の最後の闘いに巻き込まれていくが……。

こんな感じ。
異世界を題材にした小説はままありますが、10個の異世界を作り、それが1個で十分に小説が書けそうな程世界観を構築しているものは一般のSF等でもなかなか無いんじゃないかと。
10個の異世界はそれぞれ「概念」という独自のルールを持ち、それによって個性を発揮しています。
例えば1st-Gの概念ならば「文字が力を持つ」ため、鎧に「堅い」と書けば防御力が高くなる(笑)、といった感じ。

設定量過多のためかなり理解し辛い&説明的な会話や文章が多くなって読み辛い、
という欠点はありますが、(例えばガンダムやSWとかで)ストーリーよりも設定でニヤニヤ出来る人はお勧めです。

以下、7巻の驚異的な厚さを検証する写真。

驚異の1095ページは伊達じゃない!ってことでいろいろ比較してみました。

まずは普通に外観。
この時点で何かおかしい(笑。
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普通のライトノベルと比較。
3冊積んでも足りない(笑。
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笠井潔「哲学者の密室」1182ページと比較。
勝利!
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続いて京極夏彦鉄鼠の檻」1360ページと比較。
惜しくも敗北・・・。
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最後にシリーズ全14冊を積み上げてみる。
まさにバベルの塔。
3巻が上中下の3分冊になってたり、実は6巻2冊が7巻1冊よりも厚かったりいろいろ有り得ない(笑。
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これを3年で書き上げるんだからなぁ。
お疲れ様です・・・。