QED神器封殺

評価:7/10点

QED 神器封殺 (講談社ノベルス)

QED 神器封殺 (講談社ノベルス)


講談社ノベルスの1月の新刊を早速購入。
買ったのは表題の高田崇史著:「QED神器封殺」
森博嗣著:「レタスフライ」
の2冊。


取り敢えず読み終わった「QED神器封殺」の感想。


(劇中での)殺人事件の謎と日本史上の謎が並行的に語られるこのシリーズ、
今回はタイトルの通り三種の神器がメインテーマになっています。
私は日本史を選択せず、古文も大の苦手だったため毎回日本史の謎で苦戦しております(苦笑)。
そして何故か今回、最終章は袋とじになっています。
読んでみると確かに袋とじの意味は十分にあったなぁ、と思いました。


以下、ネタバレ込みで記述。

まず、殺人事件の方は正直ぐだぐだです(笑)。ま
ぁ、その部分が適当なのはシリーズ通してのお約束なのですが、
今回はシリーズでも特に酷かった気がします(苦笑)。
フーダニットの部分は最終章を待たずに途中で犯人が割れてしまう為、
実質の謎は第一の殺人のホワイダニットと第二の殺人のハウダニットのみ。
別に主人公が謎を解かなくても犯人捕まるよなぁ・・・。
その主人公の謎解きも最終章に入る前に完了してしまいます。
それはもうあっさりと。
まぁ、これがいつものQEDなのでそんなに不満はないんですけどね。


では最終章の袋とじは何かというと、日本史ミステリの部分に全て費やされています。
それでこそQED(笑)。
確かに袋とじにしないと一発で落ちが割れてしまいますね、これは。


正直最後の部分は神社に関する予備知識が皆無なため、
なんだかよく解らないままに読み流してしまいました・・・(苦笑)。
神社名で全然ぴんと来ないときついですね。
終わクロの2nd-Gの熱田と鹿島の姓が神社から来てるのも今回初めて知りましたし(汗)。
やっぱり教養がないと駄目だなぁ。


それでも、三種の神器とは朝廷が先住民達を排斥していった歴史の象徴である、
というのは非常に心に残りました。


こういうのが面白いから、よく解らなくても買い続けちゃうんだよなぁ。
このシリーズではなかなかの高評価でした。