λに歯がない

λに歯がない (講談社ノベルス)

λに歯がない (講談社ノベルス)


評価:5/10点
森博嗣のGシリーズ第5作。相変わらずギリシャ文字の選択に法則性が見えてこない訳ですが、完結までにははっきりするのでしょうか?まあ、森氏の事なので意味なんて無い、って可能性もありますが(苦笑)。
以下感想。
ミステリとしては相変わらず微妙。トリックもお得意の「○○トリック」だし。
しかし、犀川先生を通して語られる会話の内容が非常にヒットしました。今回のテーマは「死」と、その集合に属する概念である「自殺」なのですが、これが非常に面白い。
死を考えることで生を考える、そんな視点が大事なのかな、とか思ったりしました。


てことでミステリとしては3点ですが、森氏の思想を堪能、という点では7点*1、という事で平均して5点、と(苦笑)。

*1:まるっきり信者な発想ですな(苦笑)。