感想:マイ・ブルーベリー・ナイツ

映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』オフィシャルサイト
評価:4/10点
ちょっと前に観た映画。ウォン・カーウァイ作品は初。どうも私は「映像手法的に凝った事をしている映画」があんまり得意でないらしい。
いや、色々見所はあると思うんですよ。
失恋から旅に出て人間的に成長していく女と、それをひたすら悶々と待つ男、という構図が既存のビルドゥングスロマンと逆転していていたりする点とか。
ジュード・ロウの演技も「優柔不断な駄目男」を巧く演じてい良かったと思いました。
でも駄目でした。
取り敢えずプロットの適当さは如何ともしがたく。いくらなんでも個別のエピソードに統一性がなさ過ぎだろ、と。まぁ、映像重視の作品でそういうのを求めちゃ駄目だ、と言われたらそれまでですが。
確かに映像の撮り方は斬新で、特にキスシーンの撮り方は「こんな撮り方があるのか!」と感心する程。
しかし、ジュード・ロウの駄目っぷりが妙に身につまされてしまうような人間にとって、ノラ・ジョーンズの無謬性は何か共感できないんですよね。やっぱりビルドゥングスロマン(成長物語)は多少なりとも泥臭くなきゃ、なんて思っちゃうのは間違っているのでしょうか・・・。
そんな感じで低評価です(苦笑)。
映像手法の違いとか、革新性とか、その辺もう少し解ればまた違う見方が出来るのかなぁ・・・。う〜ん。