パトレイバー考
機動警察パトレイバー (1) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)
- 作者: ゆうきまさみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1995/08
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- 作者: ゆうきまさみ
- 出版社/メーカー: 小学館
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サークルの部室に置いていた機動警察パトレイバー*1を後輩に貸しました。
しかし他の後輩からは「3巻読んで全然駄目でした」との声(泣)。
ゆうきまさみは漫画で一番好きな作家なのになぁ・・・。
まぁ、しかし面白くないとの意見も理解出来なくは無い。
とにかくパトレイバーという作品は
所謂ロボットアニメやジャンプ漫画のお約束をことごとく外した漫画なのだと思う。*2
それが駄目な人は駄目なんだろうなぁ。
例えば
- 主人公は後継機に乗り換えない。
新メカが完成したら乗り換えるのが普通のロボットアニメ。
しかしこの主人公は新しいロボットを散々けなした挙句、敵に完敗。
旧式に戻って敵を撃破。
おもちゃメーカーの面目丸潰れ(笑)。*3
- 敵は最初から最後まで一緒。更に敵もやっぱり乗り換えない。*4
途中寄り道はしますが基本的に最初の敵であるシャフト社が最後までライバルになります。
- 中盤話が異様に重くなる。しかもそれは戦闘と全く関係なし。*5
少年漫画で贈収賄をネタにするってのも稀有ではないかと。
こんな感じで見事にお約束から外れまくってます。
これは作者が所謂おたく第一世代で、ガンダムを代表とするロボットアニメに対するシニカルな視点が根底にあるのかな、と。
デビューはガンダムパロですし。
この辺のおたく的な感じが駄目な人もいるんでしょうねぇ。
これまで貸して来た経験からすると大体半々の確率で否定されてます。*6
ともあれこういうどこか正統を避けるような所が好きなんですね。
次の作品のじゃじゃ馬グルーミンアップもそんな感じでしたし。*7
そんな事言いながらまだ最新作の鉄腕バーディは買ってなかったり。
そろそろ買い始めないと忘れるなぁ・・・(苦笑)。