感想:イナイ×イナイ

イナイ×イナイ (講談社ノベルス)

イナイ×イナイ (講談社ノベルス)


評価:6/10点
森博嗣の新刊。と言っても2ヶ月前のですが。積ん読したまま放置してました(汗)。Gシリーズをほったらかして*1の新シリーズ開始です。
新シリーズなのでキャラ一新、と思いきや、ちらほら旧シリーズの人が出て来て楽しかったり。まぁ他のブログの方々のご指摘通り、主人公の上司の椙田は線対称が大好きな例の人で確定かと*2。今回はネタばらしが早い印象ですな。Vシリーズの林さんとか、ほのめかしだけでかなり引っ張ったのを考えると隔世の感があります(苦笑)。
ミステリ的には主人公の真鍋君が今までの森作品にあんまり出て来ない探偵像で面白かったり。思考だだ漏れ型なのは西之園萌絵と一緒と言えば一緒ですが、筋を外さない分好感が持てます(笑)。
全体的にはもう少しミステリ的にもキャラクタ小説的にも描写を掘り下げて欲しかったな、とは思いましたが、シリーズ開幕という事でこんなものかな、と。東京編という事で今後の展開が楽しみです。

*1:あれでシリーズ完結では無いと思うけど、そのまま本シリーズに移行って可能性もあるかなぁ。

*2:以前にも椙田姓は使用してるし。てかこの人一体今いくつなんだ(苦笑)。