リトル・ミス・サンシャイン観てきました。
評価:8/10点
新春2日に「リトル・ミス・サンシャイン」を観てきました。たまたまその映画館が1日休館だったため、映画の日の振り替えで1000円で鑑賞。これは思わぬ所でおいしい思いが出来ました。
あらすじとしては、一家の娘がひょんな事から州のミスアメリカコンテストに繰り上げ1位になり、全米大会への出場が決まる所から映画は始まります。そこから一家はおんぼろのミニバスでアリゾナから目的地のカリフォルニアまでの珍道中を繰り広げる、というロードムービー風のアウトラインとなっています。
公式サイトはこちら。
以下感想。
正直ミニシアター系の映画を劇場で観るのはは初めてだったのですが、非常に面白く観ることが出来ました。確かに後半のミスコンのシーンとか、全米大会の割に非常にショボかったりして、あんまり制作費を掛けてない感じがありありですが、まあ、映画の魅力はそんなところで損なわれたりしないな、と。
随所随所で笑い所も多く、「おじいちゃんが本当にあっさり死んじゃうところ(ネタバレ)」なんかはいくらでも悲しいシーンに出来るはずなのにもの凄く可笑しいシーンに仕上がってます。
役者陣もなかなか豪華な面子で、特にゲイの叔父役の人は「40歳の童貞男」の主役の人でかなり良い味出してます。
評判通りの良い映画だと思います。お勧め。
んでこの映画を観てちょっと思った事。この映画、綺麗にハッピーエンドっぽく締めてますが、実は家族それぞれの問題は何ら解決しないまま終幕しています。家族それぞれが挫折し、それに対し何の救済も、それをひっくり返す奇跡も全く起きないまま映画は終わる。誰かが挫折したときに、他の家族の一員は救いの言葉をのべるでもなく、かといって説教臭いことを言うでもなく、ただ肩を抱く事しか出来ないし、しない。家族というものに対して過大に幻想を抱くでもなく、かといって否定もしない。そんな中途半端で危ういバランスのまま映画は終わりますが、確かに家族ってそんなものだよなぁ、なんて思ったりしました。