多摩美芸術祭
に行ってきました。
美大の学園祭に行ったのは初めてですが、山の中(失礼)に大学があることもあり、非常にゆったりとした、鑑賞に適した芸術祭でした。
そこで無料で配布されていたパンフレットが非常に凝っていて、流石美大は違うな、と感心してしまいました。装丁が非常に綺麗。そして何故かインタビューが5本も掲載されていて、しかもそのラインナップが妙にマニアック。
「植原亮輔*1」「菅野よう子*2」「近藤聡乃*3」「山賊*4」「中村佑介*5」の5人*6。てかインタビューじゃなくて講演会にすれば良いのに・・・と。講演会の類のイベントがほとんど無かったのがちょっと不満だったりしました。
普段ビジュアル方面の芸術にとんと縁がない生活をしているため、そういったものをちゃんと鑑賞するのは久々でした。
そこで思ったのは、自分には絵を鑑賞するための「コード」が備わってないな、と。それが先天的なものなのか、後天的なものなのかは解りませんが。とにかく、絵を観てもその絵が出来るに至った思考のトレースが全然出来ないのですよ。小説読みで言ったら、「感情移入が出来ない」というか。自分の思考は言語方面に寄りかかり過ぎなのかもしれません。
特に抽象的な絵において顕著でして、ほとんどそれが何を表しているのか、何が言いたいのか解らない。タイトルがあればそれを取っ掛かりにイメージの多少の言語化が出来なくもないのですが、無題だとそれすら無理。
まあ、要するにうだうだ考えずに素直に観たまま、感心してればいいのかな、とか思ったりするのですが。深読み・裏読みは本読みの悪い癖なのかも知れませんな。
そんなことを思った芸術の秋。