時をかける少女

評価:7/10点
もの凄く久々の更新ですな(苦笑)。
渋谷で「時をかける少女」、観て参りました。実に約1年振り位の劇場での映画鑑賞で御座いました。平日の夕方に行ったのですが、客層としてはオタっぽい人とおっちゃんおばちゃん含む一般人が半々か、一般人の方が多い位でした。
んでは以下感想。
序盤のタルさと終盤のぐだぐだな感じを除けば結構な良作でございました。
正直序盤の2〜30分は中々物語が展開しなくていらいらしましたが、その辺時間ループものの宿命なのかなぁ、と。どうしても展開が「オリジナルの1回目」を一度構築して、それを時間移動によって様々なルートに分岐していくという形になる以上、序盤で伏線を張り巡らす為に時間を掛けるのは仕方ないのかもしれません。
その分中盤の展開の駆動力は相当なもので、そのドライブ感はかなりのものでした。中盤だけなら傑作と呼べるのではないかと。
んでオチに収束していく終盤ですが、原作の縛りを考えたらしょうが無いのかもしれませんが、折角リメイクなのだから中途半端に原作っぽくしなくてもいいのになぁ、と思ったり。中盤までの展開から一変して「古き良きSF」をやられても若干萎えるかな、と。
なもんで中盤だけなら9点ですが、序盤と終盤で1点ずつ引いて7点という所で。


それにしても主人公の全力疾走っぷりには結構感動してしまいました。正に汗まみれ涙まみれ、といった感じ。
それから少女小説という観点から見れば、「少女」が様々なものを「保留する」ことを止めて「決断する(切り捨てる)」事で成長する物語なのだな、と。そんなことをちょっと思ったりしました。う〜ん、違うかな?(苦笑)これはもうちょっと考えてみたいと思います。