ハサミ男
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2005/11/25
- メディア: DVD
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評価:4/10点
殊能将之氏のメフィスト賞受賞作が映画化。DVDが出てからしばらく経つのですが、ツタヤが半額セールやってたのでついでに観てみました。
以下若干ネタバレありの感想。
- とにかく画面がB級。
本当に画面が古い感じ。昼のテレ朝でやってる昔のドラマみたい。わざとやってるにしてもなぁ。
- それなりに原作に忠実。
例のネタ(性別 トリッ ク)は映像なのでもちろん使ってませんが、それに代わるネタ(シックス センスな叙 述トリッ ク)はそれなりに綺麗に決まっていた気が。*1
- 麻生久美子について。
この映画は麻生久美子のゲロ萌え映画なのか?ってくらい吐瀉シーン満載(苦笑)。ニッチな嗜好だなぁ。
- 主人公の自殺癖について。
もう少しその辺突っ込んでも良かったんじゃないかな、と。同居人の豊川悦司が原作通りにシニカルな事言って欲しかったなぁ、と。それがあるかないかで豊川悦司の人物の印象がかなり変わる気が。彼は原作だともっと嫌な感じのシニカルなインテリだったと思うのですが。
- ラストが蛇足。
映画オリジナルのラストが付け加わっていたのですが、これは本当に蛇足。原作通り終わってれば良かったのに・・・。これじゃあ「主人公が救われる」普通の映画になっちゃったよ・・・。原作はもっと「感動話?何それ?」って作者が思ってそうなシニカルな話だと思ったのになあ・・・。映画はやっぱり一般性が必要なのかな、と。ちょっとがっかりでした。
てな感じでございました。蛇足なラストが無ければ6点くらいかな、と。
*1:まぁ、原作を読んでしまっているので当然驚きはありませんでしたが。