ザレゴト ディクショナル

ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典 (講談社ノベルス)

評価：4/10点
西尾維新の戯言シリーズの用語辞典。こういうのを買ってしまったらもうファンじゃなくてマニアなんだろうなぁ、とか思いながら結局買ってしまいました。森博嗣の日記本もそんな感じですな。
内容としては各作品の制作秘話のような話を読めたのがちょっと意外で楽しめました。本当は殺し名や呪い名の人たちの話とか、「チーム」の人たちの話とか、「張空機関」とか「バイサール機構」とか、名前だけ思わせぶりに出てきた単語の解説が読みたかったのですが、その辺はほとんど「詳細不明」で誤魔化されてしまいました。まぁ、番外の零崎シリーズがまだ続いてるのでそちらで今後出てくる可能性もありますしね。あくまで「戯言シリーズ」の用語集、という事なんでしょう。
主要キャラに関する解説は（楽屋オチ的な話が多い気もしましたが、）結構充実していて、独特なキャラ造詣や世界観などを作り出す思考の一端は垣間見えた気もします。小説を単純にストーリーで楽しむタイプの人にはあまりお勧めできませんが、私のように無駄に多い裏設定でにやにや出来るタイプの人にはそこそこお勧めです。