猟死の果て

猟死の果て
西澤 保彦 / 角川春樹事務所
8/10点

あらすじ

卒業を間近に控えた青鹿女子学園の生徒が、「市民公園」で全裸死体で発見された。性的暴行および強盗目的の痕跡がないことから、動機として怨恨の線が強まるのだが、捜査中に同じ青鹿女子学園の、同じクラスの生徒が全裸死体で発見されてしまう。そしてさらに第三の殺人が…。名門女子高に潜む殺意とは一体何なのか?大胆にして緻密なトリックで読者を魅了しつづける著者が、新たなるミステリーに挑む意欲作。

なんというかまたもや鬱系ミステリ。
これでもかと不快指数の高い人物ばかり登場します。
社会不適格者大集合。
そこには萌えも燃えも一切無く、ただひたすら人間の醜さ、身勝手さが露わになっていきます。

西澤保彦のイッちゃってる登場人物に共通しているのが身勝手さ。
客観的には周囲に被害を撒き散らす加害者なのに、主観的には本気で被害者だと思っている。
今回の作品は更に気持ち悪さが増量されてます。
読み終わってぐんにゃり。